グラナテック
眼圧を下げる緑内障の目薬です。
作用機序
目の中の水は線維柱帯の網目構造を通って出ていきます。
目の中の水の流れは抵抗を受けていますが、線維柱帯の抵抗が全体の50%です。
その線維柱帯の網目構造をグラナテックが広げて抵抗を減らして眼圧を下げます。
線維柱帯は全体が機能しているわけではなく、正常の人でも30%程度の範囲しか水が通っていないです。グラナテックを使用すると水の通る線維柱帯の範囲が増えます。
充血する
グラナテックを点眼するとしばらく充血します。これは平滑筋に作用して血管拡張を起こすためです。
そのおかげでシュレム管も拡張し、シュレム管よりも先の上強膜静脈も拡張します。
眼圧が高いと線維柱帯が前房側から押されてシュレム管内腔が狭くなりますが、グラナテックを点眼するとシュレム管が広がります。