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大きな黄斑円孔に内境界膜翻転法をすると1割程度閉鎖率が上がる

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黄斑円孔

内境界膜翻転法の最初の報告です。

Ophthalmology. 2010 Oct;117(10):2018-25. doi: 10.1016/j.ophtha.2010.02.011. Epub 2010 Jun 11.
Inverted internal limiting membrane flap technique for large macular holes.
Michalewska Z1, Michalewski J, Adelman RA, Nawrocki J.

内容

黄斑円孔に内境界膜を被せる内境界膜翻転法を紹介しています。
巨大黄斑円孔の手術は44%が非閉鎖となります。
また、黄斑円孔の術後に黄斑の真ん中が不連続になり、網膜の下にある色素上皮が露出することがあります。これは19%〜39%で起こると言われています。中心が不連続だと視力回復が限定的になります。
通常の方法と内境界膜翻転法でどの程度結果に差があるのか調べています。

対象

400μmより大きな黄斑円孔
グループ①:51眼が通常の手術
グループ②:50眼が内境界膜翻転法の手術

手術方法

内境界膜翻転法は、内境界膜を一部くっつけたままひっくり返して黄斑円孔に被せるというやり方です。眼内に空気を入れて終了しました。
通常の手術は、黄斑円孔周囲の内境界膜を剥がして空気を入れて終了するやり方です。

術後の視力と黄斑円孔の閉鎖率、閉鎖の仕方を調べました。

結果

術前平均視力は、グループ①は0.12、グループ②は0.078
黄斑円孔閉鎖率は、グループ①は88%、グループ②は98%
中心に隙間ができて網膜下の色素上皮が露出したのは、グループ①は19%、グループ②は2%
術後12ヶ月の平均視力は、グループ①は0.17(0.1〜0.6)、グループ②は0.28(0.02〜0.8)で有意差がありました。(p=0.001)

まとめ

内境界膜翻転法は400μmを超える巨大黄斑円孔に対して有効で、通常の方法よりも円孔閉鎖率を改善し、視力も改善し、色素上皮が露出する不完全な閉鎖が減るという内容で、一割程度閉鎖率が上がるという結果でした。

普通の大きさの黄斑円孔なら、内境界膜翻転法をやらなくても非閉鎖となることはそんなにないです。大きな黄斑円孔や黄斑円孔網膜剥離など重症例にこの方法は有効だと思います。

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