昼間は埼玉北部の眼科で勤務して、夜はさいたま市の眼科に手術しに行きました。
内容
涙道内視鏡手術五眼
涙囊炎
一件目は涙嚢炎の方でした。炎症は落ち着いたのでチューブを入れる手術をすることになりました。
まず麻酔をする時に内視鏡で鼻の中を見るとチューブが出てくる下鼻甲介外側のあたりの粘膜が厚くなっていて下鼻道が普通よりも狭かったです。炎症が起こって肉芽組織が増殖したようです。鼻涙管開口部は肉芽組織で閉塞していそうな感じでした。
内視鏡で涙道の中に入ってみると、めやにが多く、壁が線維化していて、白色調で、索状物がありました。あと普通よりも麻酔の効きが悪かったです。鼻涙管を肉芽組織の中にまで進めましたがかなり硬くなっていてそれ以上先に進めませんでした。鼻腔側から肉芽組織をメスで切開してチューブを取り出そうとしましたが、肉芽組織が思ったよりも厚く硬かったので、十分に切ることができず、結局チューブは入りませんでしたが、中がどうなっているのかわかったのは良かったです。
こういう症例は骨を削る涙嚢鼻腔吻合術をやるしかないです。