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小山福澤眼科

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先天白内障の手術

投稿日:2019年2月19日 更新日:

小山福澤眼科

最近、先天白内障の子が受診されました。お母さんが片目の瞳孔が白いことに気付き受診され、診察すると白内障になっていました。全身麻酔の手術が必要なので紹介しました。

自分はやったことはないですが、先天白内障の手術は眼球が小さいので難しいようです。
成人の白内障とは全く別ものだそうです。

以下本で読んだり、専門の先生から聞いたりしたことをまとめます。

2歳以下は眼球が小さいため手術が難しい。
眼底が見えないほど進んでいる場合はすぐに手術する。
眼底が見える場合は成長を待ってから手術する。
片眼性で生後3ヶ月を過ぎている場合は視性刺激遮断弱視のため、視力改善は期待できない。
小児は直乱視なので12時で切開する。
創部が閉鎖しにくいので必ず縫合する。
抜糸しなくていいように吸収糸で縫う。
全例前囊染色した方がいい。
前囊はもちっとしていて伸びるので切開しづらい。
前囊切開がうまくいかないときは硝子体カッターで切除する(カットレイトと吸引圧は下げる)。
6歳以下は後発白内障が起こった時にYAGレーザーをすることが難しいので、術中に後囊切開する。
人工レンズを入れてから、レンズの下に粘弾性物質を入れて後囊切開する。
後囊切開したあとは前部硝子体切除もする。
後囊切開してからIAすると人工レンズが落ちることがある。サイドポートから手動で粘弾性物質を除去する。
カッターだけですべての手術をすることができる。

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