眼瞼下垂手術後に屈折に変化が生じます。
眼瞼下垂手術と屈折矯正手術は期間をおいて施行した方がいいようです。
Curr Opin Ophthalmol. 2011 Jul;22(4):226-32. doi: 10.1097/ICU.0b013e328347b275.
Timing of eyelid surgery in the setting of refractive surgery: preoperative and postoperative considerations.
Victoria AC1, Chuck RS, Rosenberg J, Schwarcz RM.
屈折矯正手術が先の場合
屈折矯正手術後は角膜知覚が低下するので、期間をあけずに眼瞼の手術をすると角膜に合併症が起こることがある。
屈折矯正手術後に眼瞼の手術を受ける場合最低でも6ヶ月はあけた方がいい。
眼瞼の手術が先の場合
眼瞼の手術を受けると術後3ヶ月間は乱視が1.0D程度変化する。
眼瞼下垂術後1年間を調べた研究では、多くの患者で0.3D程度乱視が増えていた。
眼瞼形成術でも同様に乱視が変化する。特に眼瞼の脂肪を切除するとより乱視が大きく変化する
眼瞼の術後に屈折矯正手術を計画する場合、乱視のずれがある場合は、再検討を要する。落ち着くまで半年間は待った方がいい。屈折が落ち着いて、涙液層が安定化するまで待つ。