今日は井上眼科で手術の仕事でした。
硝子体出血の手術をやりましたが、予想に反して難しかったです(^◇^;)
症例
左眼の硝子体出血の患者さんでした。ほとんど視力が無かったです。
硝子体手術と白内障手術を同時にやりました。
硝子体出血があると白内障手術が難しくなります。出血のせいで眼内からの反射光が無いので見づらくなるからです。
増殖膜
白内障手術は無事に終わり、硝子体出血を除去すると、網膜が見えてきましたが、増殖膜が張っていました。
増殖膜は硬い膜で、網膜に強くくっついているため簡単には剥がせません。剥がそうとすると出血したり網膜が破れて孔が開いたりします。そうならないように剥がしていくのが難しいです。
手術が混んでました
手術件数の多い病院では自分一人で手術をしているわけではないので、周りに気を使いながら手術をしなければなりません。今日は手術がかなり混んでいる日で、自分の後に2人の先生が手術に入る予定なので、手術時間が延びると先生たちも手術を待つ患者さんたちもさらに待たせることになると頭の中では考えました。
手術中に予想外のことが起これば一旦終了して、後日仕切り直しすることはあります。しかし今回は増殖膜を取ることにしました。患者さんに聞いたら取ってほしいと言ったからです。
結果
フックでひっかけてゆっくり剥がし、せっしで剥がすことを繰り返しました。難しかったですが、無事に取り除くことができました。出血はしましたが、ちゃんと止血できました。網膜に孔は開きませんでした。
これで無事に見えるようになると思います(^o^)