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小山福澤眼科

手術 涙囊鼻腔吻合術

涙囊鼻腔吻合術鼻外法の成功率を上げるには

投稿日:2018年7月4日 更新日:

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涙囊鼻腔吻合術

涙嚢鼻腔吻合術鼻外法の報告です。
耳鼻科の病気があると成功率が落ちるようです。

External Dacryocystorhinostomy; Success Rate and Causes of Failure in Endoscopic and Pathologic Evaluations.
Ghasemi H, et al. Iran J Pathol. 2017.

内容

涙囊鼻腔吻合術鼻外法は鼻涙管閉塞症の治療方法です。不成功の割合は4%から13%と言われています。不成功の原因を術後の内視鏡と病理の所見から評価しました。

方法

後ろ向きに調べました。
涙囊鼻腔吻合術鼻外法を施行してシリコンチューブを入れた113人の患者さんを3ヶ月間調べました。3ヶ月後にシリコンチューブを抜去しました。
診察と通水をして所見を取り、不成功の症例はCTを撮影し、内視鏡検査と病理検査をしました。

結果

男性42人、女性71人でした。
平均年齢は55.91歳(18歳〜86歳)
術前の主訴は流涙が1番多く、90.3%でした。
流涙は17例(15%)で術後も継続しました。その中で94.11%はCTで異常が見られ、82.35%で内視鏡検査で異常が認められました。
異常の内訳は

  1. 鼻中隔湾曲70.6%
  2. 傷の瘢痕52.94%
  3. 水疱性甲介46.9%
  4. 鼻中隔の癒着47.05%
  5. 中鼻甲介の拡大41.2%

病理検査では瘢痕形成(p=0.00)やアレルギー性鼻炎(p<0.05)があると手術が有意に不成功となりました。

結論

涙嚢鼻腔吻合術鼻外法の成功率を上げるには、術前に耳鼻科の先生に診てもらうのが良さそうです。

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