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眼瞼下垂手術後に涙の量が減ることがある

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涙液メニスカス

眼瞼下垂術後にドライアイが悪化する方がいます。眼瞼下垂の手術後の涙の量の変化に関して次の報告があります。

論文

眼瞼下垂手術と眼瞼形成術後の長期涙液量変化

Long-term tear volume changes after blepharoptosis surgery and blepharoplasty

Invest Ophthalmol Vis Sci 2015, 56: 54-58.

内容

涙道閉塞や他の眼瞼疾患がない眼瞼下垂症27例43眼と皮膚弛緩症18例29眼を対象としました。挙筋短縮術または眼瞼形成術を施行し、術前後の涙液量を比較しました。術前および術後1.5ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の時点の涙液メニスカス曲率半径(R)を測定しました。

皮膚弛緩症とはまぶたの皮膚がたるんで下に垂れてくることです。余剰皮膚を切除する眼瞼形成術をします。皮膚を切るだけなのでまぶた自体はそんなに挙がりません。

涙液メニスカスとは涙がまぶたの縁に溜まる時に描く円弧のことです。たまる涙が多いほどR値は大きくなります。

結果

挙筋短縮術後、平均R値は術前の0.29mmから術後1.5ヶ月では0.22mm、3ヶ月では0.23mm、6ヶ月では0.24mmと、有意に減少していました(p<0.05)。術前Rが高いほど、より減少しました(p<0.01)。

眼瞼形成術後、平均R値は術前0.31mm、術後1.5ヶ月では0.34mm、3ヶ月では0.31mm、6ヶ月では0.33mmで有意な変化は認められませんでした(p>0.05)。

結論

涙液量は眼瞼形成術後には変化はないですが、挙筋短縮術後には低下しました。特に術前の涙液量が多かった症例ではその傾向が強かったです。

まとめ

眼瞼下垂の術後に目が乾くと言う患者さんは多いです。まぶたが上がるので眼球の露出面積が広くなって乾きやすくなると思っていました。今回の結果はそれを裏付けるものだと思います。眼瞼形成術は皮膚を切るだけで、まぶた自体はそれほど上がらないので、涙の量も変化しないようです。

涙の油分はまぶたの瞼板の中から分泌されます。挙筋短縮術では瞼板に糸を通すので分泌腺が障害されて涙の油分が減ることも涙が減る原因ではないかと考えています。

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