重症筋無力症
特徴
神経から筋肉に命令が行くのですが、命令を受け取る筋肉側のアンテナが壊れる自己免疫疾患です。全身の筋力低下、疲れやすくなるなどの症状が出ますが、特に眼瞼下垂、複視などの眼の症状が出やすいです。眼の症状だけの場合は眼筋型、全身の症状があるものを全身型と呼びます。食べるときに飲み込み辛くなることもあります。重症化すると呼吸筋の麻痺を起こし、呼吸困難になることもあります。
人数
1987年の調査では推定有病率は人口10万人あたり5.1人で、全国の患者数は約6000人と推定されていました。
2006年の調査では推定有病率は人口10万人あたり11.8人、患者数は15,100人だったので、増えています。
男女比は1:1.7で女性に多いです。
発症年齢は、5歳未満に多い時期があり、全体の7.0%です。その後、女性は30歳台から50歳台にかけて増えて、男性は50歳台から60歳台に発症が増えます。地域性はありません。