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小山福澤眼科

眼科疾患 飛蚊症

飛蚊症

投稿日:2018年2月27日 更新日:

●飛蚊症とは

目の前を蚊が飛んでいるように見える症状を飛蚊症と言います。この症状は、蚊とは限らず、模様や糸くず、あるいは他の虫のようなものがちらついて見えることもあります。色については、透明なものから黒いものまでいろいろで、数は1個から複数、さらにたくさんまで生じることがあり、これらは目を動かすと、目といっしょに動いて見えます。 飛蚊症は、硝子体(眼球内を満たす透明でゼリー状の組織)に何らかのきっかけで「濁り」が生じることで、その濁りの陰が網膜に映り、目の前に見えているような状態になることを言います。 多くの場合は生理的なもの(先天的、後部硝子体剥離のものも含む)で、そのまま放っておいても問題ありません。ただ、網膜裂孔や網膜剥離の症状として現れることもありますので、飛蚊症の症状が気になったら、早めに眼科専門医による診察を受けるようにしてください。

●網膜裂孔について

網膜裂孔は、網膜と硝子体の強い癒着によって、引っ張られた網膜が裂け、穴が開く疾患です。硝子体に濁りが出ることがあり、これが飛蚊症として自覚されます。網膜を走る血管が破けて出血することもあります。放置すると網膜剥離が起こることが多いです。

●網膜剥離

網膜が剥がれる病気です。症状は目の前で虫のようなものがちらつくだけでなく、視野の一部に幕が下りているかのような見え方になります。放置すると失明に至ります。網膜剥離が起こったら、早急に手術を受ける必要があります。

●治療について

早期の治療が必要です。網膜裂孔が起きている場合は、網膜剥離を起こさないように、光凝固法が行われます。レーザーを照射して裂けた部分を固め、網膜が剥がれないようにします。 網膜剥離を起こしている場合は、剥がれた網膜を元の場所に戻して固定する必要があります。そのために、白目の周囲にシリコンでできたバンドを巻く「強膜バックリング法」や目の中を直接手術する「硝子体手術」を行います。

網膜裂孔や網膜剥離の場合は飛蚊症のほかに、光がチカチカ見える「光視症」が起こることもあります。

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