ドライアイ治療
ドライアイの治療には、人工涙液、ヒアルロン酸製剤、ムチンや水分の分泌を促進する点眼薬、ムチンを産生する点眼薬、ドライアイ用のメガネ(レンズ周囲に透明なカバーを取り付けて涙の蒸発を防ぐメガネ)の装用などの方法があります。
点眼薬で症状が改善しないのなら、涙点(涙の排出口)をプラグで閉じたり(涙点プラグ挿入)、あるいは外科的に糸で縫合する涙点閉鎖術を行うことがあります。
涙点プラグ挿入
涙点とは、鼻側目がしらの上下にそれぞれ1個ずつある涙の排出口です。両目合わせて4個があります。涙を生産する涙腺から分泌された涙の多くは、この涙点から排泄されます。この涙点に栓(プラグ)を差し込んで目に涙を溜め、ドライアイを治療するのが「涙点プラグ挿入」という方法です。
使用されるプラグは涙点の大きさや位置などに合わせて、各種サイズが用意されており、症状に応じて下涙点・上涙点のいずれかに装着する、あるいはその両方に装着するなどの方法が選択されます。