先週は涙道の手術もやりました。
術前の通水では全然通らなかったので、どこかが完全に閉塞しているということはわかっていました。
総涙小管閉塞
涙道に内視鏡を入れていくと通常は骨に当たる感覚がありますが、今回の患者さんは少し柔らかい感覚でした。骨の前に1枚膜があって跳ね返ってくるような感じです。
総涙小管の閉塞です。
手術
ブジーという細い棒を使って閉塞部位に穴を開けていきます。まずは1番細い棒で閉塞部位を突き破り、だんだん太い棒に変えて内腔を拡張しました。
それで内視鏡を入れたらうまく入りました。あとはいつも通りチューブを挿入して無事に終わりました。
注意点は閉塞部位を突き破る時に変な方向に突き破らないようにすることですが、それには経験が必要です。
術後経過
ちゃんとチューブが入ったので次の日から流涙の症状は改善していると思います。
流涙の症状は辛いので、手術で治るとかなり喜んでいただけます(^^)