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小山福澤眼科

眼瞼下垂 眼科疾患

ステロイド注射で起こる眼瞼下垂

投稿日:

糖尿病性網膜症

昨日広島のみはら眼科で両眼ぶどう膜炎の方がいらっしゃいました。ぶどう膜炎の治療でステロイドのテノン下注射を両眼に何度かされている方で、何故か右目だけ眼瞼下垂になっていました。以前も片眼の黄斑浮腫の方でステロイドテノン下注射後に眼瞼下垂になった方を経験したことがありました。

そこで次の論文を読みました。

論文

ステロイドにより誘発される眼瞼下垂:症例研究と病理組織学的分析

Steroid-induced ptosis: case studies and histopathologic analysis

Eye 2008, 22: 491-495.

内容

アメリカの論文です。

ステロイドのテノン下注射後に眼瞼下垂を発症した症例について検討されています。

対象と方法

ケナコルトのテノン下注射を受けた後に眼瞼下垂となったぶどう膜炎患者22例の患者背景、注射回数、注射前後の瞳孔中心から上眼瞼縁までの距離について評価しました。

また、ケナコルトのテノン下注射後のウサギの上眼瞼挙筋と腱膜の病理組織検査を施行しました。

結果

平均年齢は44.6歳(範囲14~85歳)、平均観察期間は14ヵ月でした。眼瞼下垂が発症するまでの平均発症期間は13.9ヵ月(範囲0~49ヵ月)でした。ステロイド注射を1回しか受けていない患者の場合、平均発症期間は2.7ヵ月(範囲0~6ヵ月)でした。17例の患者は眼瞼下垂手術を受けました。

ウサギの実験では実験群、対照群ともに眼瞼下垂は認められませんでした。上眼瞼挙筋の病理組織学的分析では、実験群と対照群間で萎縮や炎症の程度に有意差は認められませんでした。

まとめ

ステロイドテノン下注射後の眼瞼下垂は軽度から中程度で、ステロイド注射後2~3ヵ月で生じますが、発症時期には個人差があり、注射後四年経過してから発症した例もありました。ステロイドに曝された筋肉や眼周囲組織は変性を起こすことが報告されていますが、ウサギの実験では上眼瞼挙筋と腱膜に病理組織学的な変化は認められませんでした。

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