クロスリンギング
クロスリンキングは円錐角膜に対する治療として確立していますが、感染性角膜潰瘍に対しても効果があるようです。
機序
- 酸化作用によるDNA損傷
- 角膜融解の抑制作用
- アポトーシスを起こす
注意点
紫外線照射による角膜内皮障害に注意する。
角膜厚が400μm以上であれば内皮への影響は少ないと考えられ、角膜穿孔の危険性も少ない。
細菌に効く
クロスリンキングは細菌に対して最も効果が高く、効果のある順に細菌>真菌>アカントアメーバ>ウィルスと並べることができます。
なかなか治らない角膜潰瘍で、原因菌が不明で点滴、点眼に反応しない症例に対してクロスリンキングが有効かもしれません。角膜の厚みをよく調べてから施行する必要があります。