ヤモリはどこにでもくっ付くことができます
ファンデルワールス力を利用してくっついていることがわかっています。
ファンデルワールス力
分子間力とも言われますが、分子間力はもう少し広い意味で、ファンデルワールス力以外の力も含むそうです。電荷を持たない原子が凝集するのはこの力のおかげです。物体表面に分子が吸着するのもこの力のせいで、ファンデルワールス吸着と言われます。
ファンデルワールス力は、分子の中で常に起こっている電子の移動が起こす電荷の偏りが原因で生じる力です。世の中に存在する全ての分子にわずかな電荷の偏りが生じています。
原子間距離の7乗に反比例するので、ごく小さな距離の変化で強さが変化するため、分子の形に影響され、異方向性となるので、結晶多型の要因の一つとなります。
熱があると吸着力が落ちます。距離の7乗に反比例するので、固体分子の熱運動程度の動きからも影響を受けるためでしょうか?
ヤモリの手の接着力は自分の体重の50倍を支えることができ、また1秒間に自分の体長の20倍の距離を動くことができるらしいです。強力な接着力を持ちながら、素早くその接着力をOn/Offしているのがすごいですね。